JDNA
  >リンク集  >サイトマップ  >English 
-
日本語ドメイン名協会(JDNA)は日本語ドメイン名の普及促進を目的とし、関連する包括的な活動を推進する組織です

・ IDN標準化最新動向とJDNA今後の展開について

2001年12月18日


報道関係各位


日本語ドメイン名協会(JDNA)

IDN標準化最新動向とJDNA今後の展開について

■IDN標準化最新動向

2001年12月9日〜14日の日程で第52回IETF(Internet Engineering Task Force) Meetingが米国ユタ州のソルトレークシティにおいて開催されました。その中 で、日本語ドメイン名を実現する国際化ドメイン名(Internationalized Domain Name)の標準化を行っているIDN WGのMeetingは12月10日に行われまし た。

WGチェアは、これまで議論が継続されていたReordering[1]およびLocalization[2] に関する提案の扱いついて、AD(Area Director[3])のアドバイスのもとそれら 提案はIDN WGのスコープ外と考えるとの声明を事前にWGのメーリングリストへ提出しており、最終的な合意形成に向けた準備を行っていました。WG Meeting においてはそのWGチェアの考えが受け入れられて、それら提案をWGの作業項目から除外することが大きな反対もなく合意され、標準化に向けて大きく前進しました。今後の作業項目は

- IDNA
- NAMEPREP
- AMC-ACE-Z

の3つの提案[4]を、WG Last Callとよばれる1週間程度の最終確認期間を経て、数週間以内(来月中旬までをめど)に順次WGの最終案としてまとめることになります。まとまり次第各提案はIESG(Internet Engineering Steering Group)に送られIESGのレビューを経てProposed Standard RFC化されます。

今回の合意により、IDN WGのスコープはドメイン名(ホスト名)に使用可能な文字の拡張(ASCII以外の文字も使えるようにすること)であり、言語や文化といった観点はスコープ外であることが明確化されました。また、Requirementsドキュメントについては内容が古く技術的な誤りもあるため破棄することにし、別途 IDN WGの活動を総括する新しいドキュメントを作成することになりました。

[1] Reordering
文字の出現頻度表を利用してACE(ASCII Compatible Encoding、ASCII以外
の文字をASCII文字で表現する方式)の効率を向上させる提案

[2] Localization
NAMEPREPでは不十分な言語依存の処理を補完する提案。JPCHAR(日本)、
HANGEULCHAR(韓国)、TSCONV(中国・台湾)など

[3] Area Director
IETFの各WGはアプリケーション、インターネットなど8つのエリアに分類
されており、各エリアにはそのエリアに含まれるWGの運営についてIETFの
観点からさまざまな指導をする、エリアディレクターと呼ばれる責任者が
いる

[4] IDNA/NAMEPREP/AMC-ACE-Z
IDNの処理を定義したアーキテクチャとその要素技術。各方式の詳細は
IW2001プログラム「日本語ドメイン名解説」の「IETF IDN WGでの標準化
状況」
http://www.jdna.jp/activities/event/jdn-tutorial/IETF.pdf
を参照

■関連WG/BoF動向

今回のIDN WGでの合意の背景には、IDN WGにおける議論が無視できないIETFの課題として認識され、IDNを含むDNS層〜アプリケーション層が連携して名前解決を行うフレームワークを提案するIRNSS(Internet Resource Name Search Service) BoFがIAB(Internet Architecture Board)チェアのJohn Klensin氏の呼びかけにより、またインターネットプロトコルの国際化と地域化について議論するINTLOC(Internationalization and Localization of Internet Protocols) BoFがIETFチェアのHarald Alvestrand氏の呼びかけにより開催されたことがあります。

IRNSSはDNSを第1層、属性により名前を検索するディレクトリを第2層、フリーテキストにより名前を検索するサーチ層を第3層として、それらが協調してインターネット上の名前解決を行うフレームワークです。まだIRNSSの提案は考え方の段階であり、第1層(IDN/DNS)はほぼ完成しましたが、第2層以上についてはこれからの検討となります。IRNSSはIETFアプリケーションエリアのWGになる高い可能性があります。

INTLOCはInternet Protocolの国際化を行う際のガイドラインや用語の定義などの提供を目的としており、こちらはWGではなくメーリングリストを中心として活動が行われます。

今後は、IRNSSの上位層においてサーチやディレクトリによってIDNでは解決できない(スコープ外のため解決しない)Localizationをサポートし、IDNとの連携でインターネット上の名前を解決する方式が検討されることになります。


■今後の展開

IETFでの進捗を受けて、JDNAも日本語ドメイン名の普及に向けた活動を本格化させ、日本語ドメイン名の環境整備を強力にサポートしていきます。

IDNは早ければ来年春にはProposed RFC化が見込まれ、RFC化後間もなくJPRSの日本語ドメイン名やVGRSのIDNのDNS設定も現在のRACE方式からRFCに準拠した方式に変更されることとなります。すなわち、日本語ドメイン名の本格的な利用開始の基盤が整うこととなります。

MozillaやOperaなどの主要なブラウザがIDN対応を開始しており、IDNへの期待はユーザのみならず、実現するものとしてマーケットにも広がり始めています。

今後、日本語ドメイン名の普及を図っていくために、JDNAは以下の2点に注力していきたいと考えます。

(1) 日本語ドメイン名対応アプリケーションの開発促進
JDNA WGの活動を活性化し、Webブラウザやメーラといった主要なインターネットアプリケーションがIDN対応および日本語ドメイン名対応に必要な要件定義を行っていきます。また、今後活動が活発になると思われるIETF IRNSSに参加し、その動向をWGにフィードバックします。

(2) 日本語ドメイン名の利用促進
JDNA会員と協力し、日本語ドメイン名の利用法や、アプリケーションの対応状況について各種メディアを通じて説明し、日本語ドメイン名のリテラシ向上に努めていきます。

みなさまの、より一層のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。


◆日本語ドメイン名協会について
日本語ドメイン名協会は、後藤滋樹早稲田大学理工学部情報学科教授/JPNIC副理事長を会長とし、事務局をJPNIC内に置く任意団体です。現在は十数組織の参加ですが、今後さらにアプリケーションベンダの参加を促進していく予定です。


---------------------------------------------------------------------------
●報道関係窓口
日本語ドメイン名協会
FAX: 03-5297-2312
E-Mail: press@jdna.jp
---------------------------------------------------------------------------
日本語ドメイン名協会(Japanese Domain Names Association; JDNA)
住所: 〒101-0047 東京都千代田区内神田2-3-4 国際興業神田ビル6階(JPNIC内)
電話: 03-5297-2311 / FAX: 03-5297-2312
http://www.jdna.jp/
http://日本語ドメイン名協会.jp/

--------------------------------------------------